米国のマネー教育:夏の風物詩レモネードスタンドで稼ぐ子供達

2019年5月26日

アメリカの「マネー教育」事情

私は今年で在米3年目になります。
娘はまだ幼いのですが、近所に住む、小〜中学生くらいの子供達から学んだ、米国のマネー教育についてお話したいと思います。
米国の子供たちは、ドッグシッターやベビーシッターをしたり、お小遣い稼ぎをすることに対して割と積極的に行います。

お小遣い稼ぎの定番は「レモネードスタンド」

その一つがレモネードスタンドと呼ばれるレモネードの路面販売。米国の子供たちが夏によくやるお小遣い稼ぎの1つなんだそう。

近所でレモネードスタンドをしていた彼女たちは、
沢山販売するために、人がよく通る通りの角に出店したり、客寄せに豚をマスコットにして注目を集めたり、色々工夫していると言っていました。
立派なマーケティング戦略ですね。
彼女たちに、レモネードスタンドで稼いだお金で、何か買いたいものがあるのか聞いたところ、意外な答えが返ってきました。その答えはこの犬のイラストの吹き出しに書かれています。

「All money is donated to “rescue rebels” to help dogs like me.」
つまり、売上金は、すべて犬を救う基金に寄付するというのです。子供なら、一生懸命頑張って稼いだお金を自分のために使いたいと思うだろうにと、とても感心しました。
このレモネードスタンドによる寄付活動で有名な話があります。こちらは日本のテレビ番組でも取り上げられたことがあるそうです。

アレックス・スコットという小児癌を患う女の子。4歳の時、自分と同じ境遇の子供たちを救うためにレモネードスタンドを始めた。その活動は、多くの仲間の賛同と企業の協賛を集め、4年間で70万ドルを売り上げた。彼女は8歳で亡くなったが、アレックスレモネードスタンド基金の募金活動は、全米1000箇所もあり、今も続いている。(引用: http://www.alexslemonade.org/ )


(画像: http://www.alexslemonade.org/ )

(画像: http://www.alexslemonade.org/ )
その他、レモネードスタンドで東北大地震の寄付金を集めてくれた子供達がいたそうです。いずれも、子供たちが主体となって取り組んでいるという点が素晴らしいです。

子どもの頃から寄付の精神が培われる

レモネードスタンドに限らず、こういう寄付の取り組みは、学校のカリキュラムの一環だったりもするそうで、広く子供たちに浸透しているようです。
数年前、フェイスブックの創業者が株式の99%を寄付したというニュースが印象的だったのを思い出しました。米国では、「寄付」というお金の使い道がセレブのステイタスなのだと思っていましたが、その精神は子供の頃から培われるのですね。
寄付だけでなく、モノが売れるためにはどうしたらいいのか、というマーケティング戦略を考えることは将来ビジネスをするのに役立ちますし、お金に苦労しないためのマネーリテラシーを幼い頃から身につけるのはとても重要です。
私も、娘がもう少し大きくなったら、しっかりマネー教育をしてあげたいと思います。
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この記事のライター

sarah

FXトレーダー・コラムニスト
2005年からFXトレーダーとして米紙ウォールストリートジャーナルやテレビ東京『ガイアの夜明け』等取材を数多く受ける。FX、仮想通貨(ビットコイン)のコラムニスト。現在は米国で子育て中。著書「わたし、すっぴんジャージで億を稼いでます」(幻冬舎)
【ブログ】「FXトレーダーSarahのFX日記」
【twitter】https://twitter.com/sarahfx1

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